《花器「海馬」》1901年 パリ装飾美術館
Paris, musée des Arts décoratifs © Les Arts Décoratifs / Christophe Dellière

《花器「鯉」》 1878年 大一美術館

《花器「葡萄畑のエスカルゴ」》 1884年 パリ装飾美術館
Paris, musée des Arts décoratifs © Les Arts Décoratifs

《花器「ジャンヌ・ダルク」》 1889年 大一美術館

《花器「アネモネ」》 1897 - 1904年 ウッドワン美術館

《花器「蘭」》 1900年 ポーラ美術館
公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館

《花器「秋」》 1900年 パリ装飾美術館
Paris, musée des Arts décoratifs Les Arts Décoratifs / Laurent-Sully Jaulmes

《花器「オダマキ」》 1898 - 1900年 サントリー美術館(菊地コレクション)

《脚付杯「蜻蛉」》 1903 - 04年 サントリー美術館

展覧会

没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ

会期:2024年11月2日(土)~2025年1月26日(日)

開場時間:午前9時30分~午後6時
(金・土曜日は午後8時まで。入場は閉館の30分前まで)

閉場日:第1・3水曜日、年末年始(12月29日~1月1日)、1月8日

会場:富山市ガラス美術館2・3階 展示室1-3

概要

エミール・ガレ(1846-1904)は、アール・ヌーヴォー期、フランス東部ロレーヌ地方の古都ナンシーで、父が営む高級ガラス・陶器の製造卸販売業を引き継ぎ、ガラス、陶器、家具において独自の世界観を展開し、輝かしい成功を収めました。晩年の1901年には、様々なジャンルにわたるナンシーの芸術家たち36名とともに「ナンシー派(産業芸術地方同盟)」を結成し、初代会長も務めています。

ナンシーの名士として知られる一方、ガレ・ブランドの名を世に知らしめ、彼を国際的な成功へと導いたのは、芸術性に溢れ、豊かな顧客が集う首都パリでした。父の代からその製造は故郷ナンシーを中心に行われてきましたが、ガレ社の製品はパリのショールームに展示され、受託代理人を通して富裕層に販売されていったのです。ガレ自身も頻繁にパリに滞在しては、取引のあった販売店を訪ねました。1878年、1889年、1900年にはパリ万博という国際的な大舞台で新作を発表し、特に1889年万博以降は社交界とも繋がりを深め、その名を広めていきました。しかし彼自身が知人への書簡で訴えていたように、その成功によってもたらされた社会的ジレンマや、彼にのしかかる重圧は、想像を絶するものだったと言います。1900年の万博のわずか4年後、ガレは白血病によってこの世を去りました。

本展覧会では、ガレと彼の地位を築いた憧れのパリとの関係に焦点を当て、彼の創造性の展開を顧みる試みです。輝かしい名声、それゆえの苦悩、そして発展……、世界的芸術の都パリという舞台なくしては、ガレの芸術性も成し遂げられなかったでしょう。どうぞご期待ください。

 

主   催:富山市ガラス美術館

後   援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、北日本新聞社、富山新聞社、NHK富山放送局、北日本放送、富山テレビ放送、チューリップテレビ

 

 

 

出品作品リスト(クリックしてご覧ください)

関連プログラム

■記念講演会

日 時:2025年1月18日(土)14:00~

場 所:富山市ガラス美術館 2階ロビー

講 師:土田ルリ子(富山市ガラス美術館館長)

テーマ:「エミール・ガレ:その人と芸術」

参加無料、申込不要(入場の際、展覧会チケットの半券をご提示ください。)

 

■ワークショップ:「ガラスのヒンメリを作ろう」

日 時:2024年12月7日(土)①10:30-12:00、②13:30-15:00

場 所:6階レクチャールーム

対 象: 小学4年生以上

定 員:各回10名

参加費:2,500円

※事前申込制

※申込方法などの詳細はこちらをご覧ください。

 

■ライブラリー&ミュージアムコンサート

ガレと同じ時代に活躍したフランスの作曲家による作品を演奏します。

日 時:2024年11月10日(日)13:00-13:30

場 所:富山市ガラス美術館 2階ロビー

出演者:神保侑典(ギター)、四十谷諒(フルート)

参加無料、申込不要

 

■館長による作品解説

日 時:2024年11月10日(日)、11月30日(土)、12月15日(日)、2025年1月11(土)

各回14:00-

場 所:富山市ガラス美術館 2・3階展示室1-3

参加無料、申込不要

 

※展示室への入場には、本展観覧券が必要です。

※関連プログラムの詳細は美術館公式ウェブサイトやSNSなどでお知らせします。

※プログラムは都合により中止、または変更となる場合があります。

最新の情報は美術館公式ウェブサイトをご確認ください。

 

カタログ

没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ
発行者:富山市ガラス美術館、サントリー美術館
ページ数:244頁
発行日:2024/11/2
価格:2,400円(税込)
日英併記/デザイン:原 純子(STORK)

【目次】

・エミール・ガレ‐ナンシーとパリの狭間で 土田ルリ子
・パリ装飾美術館のエミール・ガレのガラス作品‐パリと長きにわたる関係の成果 ジャン=リュック・オリヴィエ
・パリの委託販売店‐デグペルス父子 山根郁信
・Prologue 1867年はじめてのパリ万博、若かりしガレの面影
・Section1 ガレの国際デビュー、1878年パリ万博から1884年第8回装飾美術中央連合展へ
・Sidebar1 パリの代理店エスカリエ・ド・クリスタル
・Section2 1889年パリ万博、輝かしき名声
・Sidebar2 パリ・サロンとの交流
・Section3 1900年、世紀のパリ万博
・Epilogue 栄光の彼方に
・技法解説
・エミール・ガレ 年譜
・主要参考文献
・Émile Gallé:Between Nancy and Paris  Ruriko Tsuchida
・Les verres d’Émile Gallé au musée des Arts décoratifs :
Les fruits d’une relation durable avec Paris   Jean-Luc Olivié
・The Dépôt in Paris: Daigueperce, Father and Son  Ikunobu Yamane
・Section Commentaries
・作品リスト/List of Works

※情報は発行当時のものです。何卒ご了承ください。

インフォメーション

観覧料

一般1,200円(1,000円)大学生1,000円(800円) 高校生以下は無料

※( )内は前売券(一般のみ)及び20名以上の団体料金です。

※本展観覧券で常設展もご覧いただけます。

 

【前売券取扱い】  一般1,000円のみ

TOYAMAキラリ1階総合案内 / アスネットカウンター Tel 076-445-5511

販売期間:10月3日(木)~11月1日(金)

お問い合わせ

富山市ガラス美術館
電話:076-461-3100
E-mail: bijutsukan-01@city.toyama.lg.jp