岩城滝次郎《金赤色被切子鉢》1914年、岡本硝子株式会社所蔵
撮影:田中祐樹

(左から)《水玉文赤縁なつめ形氷コップ》
《吹雪文なつめ形氷コップ》《しのぎ文乳白花縁碗形氷コップ》
《めだか文ラッパ形氷コップ》大正~昭和初期、個人蔵
撮影:田中祐樹

岩田藤七《花器》1960年、新宿歴史博物館所蔵

各務鑛三《宝相華硝子花瓶》制作年不詳、個人蔵
撮影:田中祐樹

佐藤潤四郎《鉄枠硝子吹込花瓶》1940年、国立工芸館所蔵
撮影:藤川清

岩城硝子工芸部(左から時計回りに)
《パート・ド・ヴェール「鉢」》
《パート・ド・ヴェール「七面鳥」》
《パート・ド・ヴェール「鳩」》
《パート・ド・ヴェール「ほうぼう」》全て1938年頃、
AGCテクノグラス株式会社所蔵、撮影:株式会社ラプト

佐々文夫《オーナメント「APOSTROPHE」》1955年
佐々瑛子所蔵、撮影:田中祐樹

(左右とも)淡島雅吉《花器・マーバロン》1966年頃
一般財団法人草月会所蔵、撮影:田中祐樹

藤田喬平《虹彩》1964年、国立工芸館所蔵
撮影:エス・アンド・ティ フォト

舩木倭帆《モザイク文鉢 青・黄》制作年不詳
松尾地所株式会社所蔵、©2015 Hachiyama Publishing

展覧会

日本近現代ガラスの源流

会期:2023年7月8日(土)~ 10月9日(月・祝)

開場時間:午前9時30分~午後6時
(金・土曜日は午後8時まで。入場は閉館の30分前まで)

閉場日:第1・3水曜日(ただし8/16(水)は開場、8/23(水)は閉場)

会場:富山市ガラス美術館 2・3階 展示室1-3

概要

明治以降、国内では洋式ガラス製法が普及し、幅広いガラス製品が生産されるようになりました。そうした中、自らの表現としてのガラス制作に取り組み、芸術としてのガラスの地位向上に奮闘したのが岩田藤七と各務鑛三でした。その後、ガラスによる独自の表現を追求する作家は次第に増えていきます。1950年代から1970年代にかけてはガラス会社に所属する多くのデザイナーが、プロダクト・デザインと美術工芸作品の両方を手掛けて活躍しました。一方で、会社に所属せず、工場と職人を借りる「壺借り」という方法で制作を行う作家や、ガラス会社を経て個人の窯を築く作家も現れはじめます。本展では、1870年代から1970年代前半までのおよそ100年の動きを追いながら、それぞれの時代を切り開いてきた作家達による創造性豊かな作品やプロダクト・デザイン、そして当時の関連資料を紹介し、今日にいたる日本の近現代ガラス芸術の源流を探ります。

 

 

主 催           富山市ガラス美術館

後 援           北日本新聞社、富山新聞社、NHK富山放送局、北日本放送、富山テレビ放送
チューリップテレビ

 

 

出品作品・作家

岩城滝次郎、小林菊一郎、岡本一太郎、明治~昭和初期の氷コップ・醤油差し等、松浦玉圃、岩田藤七、

各務鑛三、明道長次郎、高木茂、降旗正男、淡島(小畑)雅吉、佐藤潤四郎、青野武市、各務満、

各務クリスタル製作所、岩城硝子工藝部、小川雄平、小柴外一、吉田丈夫、佐々文夫、竹内傳治、

佐々木硝子株式会社、株式会社保谷硝子、船越三郎、菅澤利雄、岩田久利、岩田糸子、

岩田工芸ガラス株式会社、藤田喬平、益田芳徳、小谷眞三、舩木倭帆、他

(展示導線順、会社名は展示作品・資料の制作当時)

 

 

 

 

関連プログラム

記念講演会「品川硝子と近代日本のガラス工芸」

日 時:8月5日(土)14:00~15:00

会 場:富山市ガラス美術館 2階ロビー

講 師:井上曉子氏(ガラス工芸史家)

事前申込不要、参加無料

 

 

ワークショップ
「モデリングパートドヴェール体験―ガラスで塑像(そぞう)をしよう!」

日 時:9月3日(日) ①10:00-11:30 ②14:00-15:30

会 場:富山市ガラス美術館 2階会議室1、2

講 師:勝川夏樹(ガラス造形作家)

対 象:小学3年生以上(小学生は要保護者同伴)

定 員:各回8名

参加費:2,500円

※事前申し込み制、応募者多数の場合は抽選

※申し込み方法などの詳細はこちらをご覧ください。

 

 

学芸員によるギャラリートーク

担当学芸員が展覧会や出品作品について、わかりやすく解説します。

日 時:7月22日(土)、8月19日(土)、9月16日(土)、10月7日(土)

各回 14:00から

事前申込不要、参加無料

カタログ

日本近現代ガラスの源流

2023年7月8日発行/サイズ:B5変形/192頁/価格2,000円

日英併記/デザイン:彼谷雅光(有限会社ナチュラル・デザインスタジオ)

 

目次    CONTENTS

 

p.2    ごあいさつ  Foreword

p.6    品川硝子が開いた近代日本のガラス  井上曉子

p.12   戦前までの昭和のガラス工芸史 ―産業から芸術へ―  齊藤晴子

p.16   近代から現代へ:ガラスによる創造活動の変遷  中島春香

p.25   1.プロローグ:近代化における日本のガラス

Prologue: Japanese glass during modernization

p.35    2.近現代ガラス芸術の開拓者:岩田藤七と各務鑛三

Pioneers of modern glass art: IWATA Toshichi and KAGAMI Kozo

p.49    3.ガラス作家の増加と戦時下のガラス制作

The rise of glass artists and glassmaking under the wartime regime

p.77    4.戦後デザイン振興とガラス・デザイナー

The advancement of design and glass designers in the postwar era

p.109   5.個人的創造活動に向けて

Towards individual creative activities

p.128 [再録文献]座談会:現代工芸の問題点を探る⑥ ガラス作家の立場から 佐々文夫・藤田喬平・船越三郎・益田芳徳・磯部美智夫(『目の眼』68号、1982年8月号)

p.138  関係年表(編:中島春香、西田真)

p.140  作家略歴 Artists’ Biographies

p.148  Shinagawa Glassworks: Pioneering Modern Glass in Japan INOUE Akiko

p.156  Prewar Showa-period glass craft: From industry to art SAITO Haruko

p.162  From Modern to Contemporary: Transifions in Creative Work in Glass NAKASHIMA Haruka

p.174  Discriptions on sections and columns

p.178  作品リスト List of Works

 

※情報は発行当時のものです。何卒ご了承ください。

※本カタログに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。正誤表を掲載いたしますので、下記よりダウウンロードしてご利用ください。

「日本近現代ガラスの源流」展覧会カタログ 正誤表(PDF:336KB

(Catalog of The Origins of Japanese Modern Glass  Erratum)

 

 

インフォメーション

観覧料

一般1,200円 (1,000円)  大学生1,000円(800円)
○( )内は20名以上の団体
○高校生以下無料
○本展観覧券で常設展も観覧可

 

前売券取扱い→発売終了しております。
一般1,000円のみ
アスネットカウンター Tel 076-445-5511 / TOYAMAキラリ1階総合案内
○取扱いが始まり次第、美術館ウェブサイト「お知らせ」にて掲載いたします。

 

 

 

 

お問い合わせ

富山市ガラス美術館
電話:076-461-3100
E-mail: bijutsukan-01@city.toyama.lg.jp