本美術館は「ガラスの街とやま」を目指したまちづくりの集大成として、富山市立図書館本館などが入居する複合施設「TOYAMA キラリ」内に整備し、富山市の中心市街地に位置することから、文化芸術の拠点としてだけでなく、まちなかの新たな魅力創出を担います。
世界的な建築家の隈研吾氏が設計を手掛けた建物は、御影石、ガラス、アルミの異なる素材を組み合わせ、表情豊かな立山連峰を彷彿とさせる外観となっています。また、内部は富山県産材のルーバー(羽板)を活用した温もりのある開放的な空間となっています。
本美術館は、常設展として、富山市所蔵の現代ガラス美術作品を展示するコレクション展をはじめ、展示室の壁面や図書館内に富山ゆかりの作家の作品を展示する「グラス・アート・パサージュ」があります。また6階「グラス・アート・ガーデン」には、現代ガラス美術の巨匠デイル・チフーリ氏の工房が制作したインスタレーション(空間芸術)作品を展示しています。
このほか、企画展では1950年代以降の現代ガラス美術作品を中心に、さまざまな美術表現を紹介します。
昭和60年 4月 | 富山市民大学ガラス工芸コース開設 |
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平成 3年 4月 | 富山ガラス造形研究所開校 |
平成 6年 4月 | 富山ガラス工房開設 |
平成10年 3月 | 富山市西金屋地内「ガラスの里」基本構想策定 |
平成13年 3月 | 「ガラス美術館」基本構想策定 |
平成20年 2月 | 「(仮称)ガラス美術館」懇談会から、建設地は中心市街地が望ましいと提言 |
平成21年 3月 | 「富山市ガラスの街づくりプラン」策定 |
平成22年 3月 | 「ガラスの里」に宿舎棟とアーティスト・イン・レジデンスを設置 |
平成22年11月 | 「西町南地区の公益施設整備に関する基本構想」策定 |
平成24年 1月 | 「ガラスの里」にかわる新名称を公募し、「グラス・アート・ヒルズ富山」に決定 |
平成24年 9月 | 「グラス・アート・ヒルズ富山」に富山ガラス工房第2工房を開設 |
平成27年 8月 | 富山市ガラス美術館開館 |