《青い珊瑚》1997年 
富山市ガラス美術館所蔵 
撮影:末正真礼生

《グルーヴ》1998年 
富山市ガラス美術館所蔵 
撮影:末正真礼生

《「漆黒」シリーズ》1998-1999年
作家蔵 
撮影:Greg Piper

《「エンゲージ」シリーズ》2010年 
作家蔵 
撮影:Greg Piper

《「大波」シリーズ》2016年 
作家蔵 
撮影:Greg Piper 

《「うねり」シリーズ》2015年 
作家蔵 
撮影:Ben Townsend

展覧会

ベンジャミン・イードルス&キャシー・エリオット

Light Marks-光を辿(たど)る

会期:2016年7月16日(土)~2016年9月25日(日)

開場時間:午前9時30分~午後6時
(金・土曜日は午後8時まで。入場は閉館の30分前まで)

閉場日:第1第3水曜日

会場:展示室3(3F)

概要

オーストラリアの作家、ベンジャミン・イードルス(1967-)とキャシー・エリオット(1964-)は1993年より共同制作を開始しました。彼らは各々のアイディアを制作の中で試みながら、多様な作品を生み出しています。本展はイードルスとエリオットの日本初の個展であり、初期から現在に至るまでの作品をとおして、彼らの豊かな作品世界に迫ります。

イードルスが主に吹きガラスによって作り上げたかたちに、エリオットが長い時間をかけてカットや彫刻を行うことで、彼らは一つの作品を制作しています。イードルスが作り出す洗練されたかたちの上を、エリオットが描く線は軽やかに駆け巡り、また削りの跡は表面を繊細に波立たせており、それぞれの感性が重なり合った独自の表現が展開されています。同時に、作品がもつ伸びやかな輪郭や細かな質感は、光と結びつくことで強調され、柔らかく美しい表情を見せます。素材、そして光と対話を重ねながら生み出される、新鮮な空気感に満ちたイードルスとエリオットの作品には、日々を生きる中で起こる出来事や、自らを取り巻く自然に対する作家達の柔軟で親和的なまなざしが投影されています。また、ひとつひとつの作品は、自身の表現を探究しながら作家達が辿ってきた、光り輝く到達点とも言えます。彼らの目的地は常に更新され続け、私たちの想像や好奇心を新たな場所へと誘います。

 

関連プログラム

[アーティストトーク]
日時:7月17日(日)午後2時から開催
会場:レクチャールーム(富山市ガラス美術館 6F)
定員:先着60名

[学芸員によるギャラリートーク]
7月18日(月・祝)、7月30日(土)、8月13日(土)、8月27日(土)、9月10日(土)、24日(土)
各回午後2時より開催
会場:展示室3(富山市ガラス美術館 3F)
※1 各プログラムへの参加には本展観覧券の半券が必要です。
※2 各プログラムについて、事前申込みは不要です。

インフォメーション

観覧料

一般 700円(500円)、大学生 500円(300円)
「イワタルリ BODY×硝子」との共通観覧券
一般 1,000円(800円)、大学生 800円(500円)
※1 ( )内は20名以上の団体料金。高校生以下無料。
※2 本展のチケットで常設展(4階、6階)もご覧いただけます。

 

主催
富山市ガラス美術館

 

■カタログ

 

ベンジャミン・イードルス&キャシー・エリオット
Light Marks – 光を辿(たど)る

2016年発行/サイズ:A4変形/72頁/価格1,500円
日英併記/デザイン:彼谷雅光(ナチュラルデザインスタジオ)

 

 

 

 

[目次]
・ごあいさつ  渋谷良治(富山市ガラス美術館長)
・展覧会によせて  キャシー・エリオット
・ベンジャミン・イードルス&キャシー・エリオット – 光を辿(たど)る  中島春香(富山市ガラス美術館学芸員)
・図版
・出品リスト
・作家略歴
・主要参考文献

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  • 情報は発行当時のものです。何卒ご了承下さい

 

お問い合わせ

富山市ガラス美術館
電話:076-461-3100
E-mail: bijutsukan-01@city.toyama.lg.jp