室伸一《ARK···》1990年、サントリー美術館所蔵、
撮影:小嶋宏和、斎城卓

ヤン・ゾリチャック《Espace 9150》1989年、
サントリー美術館所蔵、撮影:小嶋宏和、斎城卓

渋谷良治《時の記憶 '90-Ⅳ》1990年、サントリー美術館所蔵、撮影:小嶋宏和、斎城卓

ウラジミール・クライン《悪い夢》1994年、
サントリー美術館所蔵

中尾祐子《SPHERE》(3点一組の内の1点)1992年、
サントリー美術館所蔵、撮影:渡辺秀俊

展覧会

サントリー美術館特別協力

ガラスに挑む―素材へのまなざし

会期:2021年4月10日(土)~6月22日(火)

開場時間:午前9時30分~午後6時
(金・土曜日は午後8時まで。入場は閉館の30分前まで)
※初日のみ開会式(午前11時~)終了後開場

閉場日:4月21日(水)、5月12日(水)、5月19日(水)、6月9日(水)、6月16日(水)

会場:展示室1・2(2F)

概要

20世紀半ばに胎動を始めた現代グラスアートは、1980~90年代に世界的な興隆期を迎えます。本展では、国内有数のガラスコレクションを所蔵するサントリー美術館のガラス作品16点と、富山市の所蔵するガラス作品8点を展示し、この時代の活気に満ちたガラス芸術の様相をご紹介いたします。

サントリー美術館の現代ガラスコレクションは、1988年から1998年にかけて全8回開催された「サントリー美術館大賞展」への出品作品で構成されています。創立以来「生活の中の美」をテーマとして活動していた同館は、人々の意識や生活環境が急激な変化を見せた20世紀末において、美術と工芸の境界にとらわれない新たな時代の造形を探求することを目指し、この大賞展を開催しました。陶や金属、繊維、ガラスなど、特に工芸の分野で用いられてきた素材による造形芸術を対象として行われた同展には、多くのガラス作家が参加しました。

同展に出品したガラス作家たちは、透明性や表面に現れる様々な質感、繊細さ、物体としての量感など、素材の持つ特徴やそこから生まれる表情をそれぞれの立体造形へと積極的に取り入れ、独自の表現を展開しました。これらの作品は、自らの扱う素材と真摯に向き合い、新たな造形表現を探求し続けた作家たちの、飽くなき挑戦の証といえます。

本展を通して、1980~90年代におけるガラス作家たちの充実した造形表現の数々をお楽しみください。

 

出品作家

家住利男、生田丹代子、イワタルリ、扇田克也、ウラジミール・クライン、渋谷良治、ヤン・ゾリチャック、高橋禎彦、中尾祐子、橋本祐二、福西毅、リチャード・マイトナー、室伸一、横山尚人、マリア・ルゴッシー (計15名、五十音順)

 

出品作品リスト(クリックしてご覧ください)

 

※画像の無断転載を禁止します。

 

 

関連プログラム

〇講演会
サントリー美術館学芸部長の石田佳也氏による講演会を開催します。
4月25日(日)午後2時より(1時間30分程度)
[会場]富山市ガラス美術館2階 ロビー
[講師]石田佳也氏(サントリー美術館 学芸部長)
※参加無料、事前申込不要です。

 

〇ワークショップ 「キャストの技法を体験:ガラスのオブジェを作ろう」
キャストの技法を用いてガラスのオブジェを制作するワークショップを行います。
5月22日(土)、5月29日(土)の2日間
両日 午後1時30分~午後4時30分(3時間程度)
[会場]富山ガラス工房 第2工房
[講師]渋谷良治(富山市ガラス美術館 館長)
[共催]一般財団法人 富山市ガラス工芸センター
※ワークショップの詳細(定員、申し込み方法など)については後日、当館ウェブサイトに掲載します。

 

〇見どころトーク
展覧会担当学芸員がスライドで本展の見どころを分かりやすく解説します。
4月11日(日)、5月2日(日)、5月16日(日)、6月13日(日)
各回 午後2時より(各回20分程度)
[会場]富山市ガラス美術館2階 会議室1・2 ※4月11日(日)のみ6階レクチャールーム
[定員]各回先着17名程度
※参加無料、事前申込不要です。ただし参加には本展の観覧券が必要です。

 

〇イブニングトーク
見どころトークを夜間開館中(午後6時より)に開催するものです。
6月4日(金)午後6時より(20分程度)
[会場]富山市ガラス美術館2階 会議室1・2
[定員]先着17名程度
※参加無料、事前申込不要です。ただし参加には本展の観覧券が必要です。

◎関連プログラムは都合により中止、または変更となる場合があります。
最新の情報は当館ウェブサイトイベント」のページをご確認ください。

カタログ

サントリー美術館特別協力 ガラスに挑む―素材へのまなざし
2021年発行/サイズ:A4変形/96頁/価格1,500円
日英併記/デザイン:伊藤久恵(有限会社クロス)

[目次]
・ごあいさつ 渋谷良治(富山市ガラス美術館長)
・メッセージ 鳥井信吾(サントリー美術館館長)
・図版
・サントリー美術館コレクションのガラス造形をめぐって 石田佳也(サントリー美術館学芸部長)
・ガラスに挑む―素材へのまなざし 西田真(富山市ガラス美術館学芸員)
・作品リスト
・作家略歴

※情報は発行当時のものです。何卒ご了承ください。

※オンライン販売はこちらから

インフォメーション

観覧料

一般800円(600円) 大学生600円(500円)
・本展観覧券で常設展も観覧可
・「高橋禎彦 playtime」との共通観覧券 一般1,400円(1,200円)/大学生1,200円(1,000円)
・( )内は20名以上の団体
・高校生以下は無料

 

主催:富山市ガラス美術館
特別協力:サントリー美術館
後援:北日本新聞社、富山新聞社、北日本放送、チューリップテレビ、富山テレビ放送

お問い合わせ

富山市ガラス美術館
電話:076-461-3100
E-mail: bijutsukan-01@city.toyama.lg.jp