feeling in glass感じとるかたち
会期:2016年4月16日(土)~2016年7月3日(日)
開場時間:午前9時30分~午後6時(金・土曜日は午後8時まで。入場は閉館の30分前まで)
※4月16日は午後1時より開場
閉場日:第1第3水曜日(ただし、5月4日(水)、5月6日(金・祝日の翌平日)、6月1日(水)は開場し、5月11日(水)、6月6日(月)は閉場します)
概要
富山市では、2002年から2011年にかけて「現代ガラス大賞展」開催してきました。この公募展は日本に活動拠点を置き、ガラスを表現媒体として制作を行う作家たちのガラス作品に注目し、<21世紀の多様なガラス芸術とその展開の可能性>を探ることを目的としています。
本展では、「現代ガラス大賞展」に出品し、さらに自身の作品世界を深め、活動の場を広げた作家たち10名に焦点をあてます。
作家たちは、鋳金や陶芸、絵画、建築などの多様な分野への興味を通じて、ガラスと出会い、この素材を用いた造形表現に可能性を見出していきます。吹きガラスやキャスト、コールド・ワーク、積層などといった専門的な技法を作家たちは体得しながら、同時に実験的な制作行為によって表現を探求してきました。その中で、垣間見られるガラスの表情、例えば高温で熱せられたガラスが柔らかく溶け輝く瞬間や、冷え固まったガラスに溜まる、或いは反射し拡散する光の様子、研磨によって石や水の様に変化するガラスの質感など、ガラスの性質がみせる神秘的な美しさは、作家たちの内なる創作意欲を喚起させます。作家たちは、このようなガラスの多様な表情から着想を得ることによって、彼らが目を向ける自然や、自身の精神、記憶、人間の営為といった各々のテーマをかたちへと体現し、唯一無二の作品を生み出していきます。
「feeling in glass -感じとるかたち-」は、作家たちが制作を通じて、ガラスという素材に触れ、感じとることをきっかけとして、自身の表現方法、作品世界を切り開いていく様相を表しています。本展では、ガラスとの対話によって新しいかたちを生み出しつづける作家たちの視点、制作姿勢を捉え、現在進行形のガラス表現を提示していきます。
出品作家:
大村俊二、扇田克也、奥野美果、小田橋昌代、小曽川瑠那、小島有香子、塚田美登里、 新實広記、西悦子 本郷仁
関連プログラム
アーティストトーク
本展の出品作家によるアーティストトーク(作家による解説)を次のとおり開催します。
日程:
4月17日(日)大村俊二、小島有香子、扇田克也
5月 7日(土)奥野美果、西悦子
6月 4日(土)本郷仁、小曽川瑠那、新實広記
時間:各回13:30~(各作家30分程度)
会場:レクチャールーム(富山市ガラス美術館6F)
料金:無料(ただし、入場には本展の半券をご提示ください)
定員:60名(先着順、事前申込不要)
※時間などは都合により変更する場合があります。
ギャラリートーク
本美術館学芸員によるギャラリートークを次のとおり開催します。
日程:
4月23日(土)、5月14日(土)、28日(土)、6月11日(土)、25日(土)
7月 2日(土)
時間:各回14:00~
会場:展示室1・2・3
料金:無料(ただし参加には本展の観覧券が必要となります)
事前申込不要
※時間などは都合により変更する場合があります。
インフォメーション
観覧料
一般700円(500円)大学生500円(300円)、高校生以下無料
( )内は前売・20名以上の団体料金
〇本展観覧券で常設展もご覧いただけます。
〇前売は一般のみの取り扱いとなります。
■カタログ
feeling in glass―感じとるかたちー
2016年発行/サイズ:A4変形/82頁/価格1,500円
日英併記/デザイン:南知子(stompdesign)
[目次]
・ごあいさつ 渋谷良治(富山市ガラス美術館長)
・Mind’s Shape Inside The Glass―心のカタチ 伊東順二(富山市ガラス美術館名誉館長)
・feeling in glass―感じとるかたち― 中川靖子(富山市ガラス美術館学芸員)
・現代ガラス大賞展概要
・図版
・作家略歴
・出品リスト
・ガラスの技法
ミュージアムショップにて好評発売中
- 情報は発行当時のものです。何卒ご了承下さい。
お問い合わせ
富山市ガラス美術館
電話:076-461-3100
E-mail: bijutsukan-01@city.toyama.lg.jp